6人が本棚に入れています
本棚に追加
「お疲れ様です」
明るく元気な藤木さんの声が響く。
「お疲れ様。どうしたの」
「あの、すみません…急ぎの案件がありまして」
モジモジと下を向きながら言い出した。
「申し訳ありませんが、これを明日中にお願いしたいのですが」
彼女の手にファイルが握られている。
「明日中…さっき蒲田が明日中のヤツを持って来たばかりで、ちょっとキツいな」
「ええっ、そうなんですか」
今にも泣きそうな声。
工藤が彼女の肩に手を置いて
「なあ、お前だったらこれぐらいできるだろう。藤木の初仕事だ、まさかこれぐらいできないわけないよな」
最初のコメントを投稿しよう!