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ニヤリと悪い顔で俺を挑発する。 「ハア…分かったよ。ギリギリになるぞ。お前が後はフォローしろよ」 「ありがとうございます!よろしくお願いします」 藤木さんは何回も頭を下げて、工藤と笑いながら出て行った。 藤木さんの教育係が工藤だ。 最近、工藤が藤木さんといい感じだと、男性、女性社員、両方から悲鳴が上がっている。 いいところを見せたいのかもしれないが、いい迷惑だ。 今日は厄日か、いや、ここのところずっと厄日。 次から次へと終わらない、エンドレス…蟻地獄。 神様、仏様…なんて、絶対、過労死させる気だろ!クソがっ! 変な八つ当たりをしながら、人が居なくなった部屋でひたすらファイルと格闘した。
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