プロローグ/麻衣の回想

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その5 麻衣 うちら、大河原高の1年4人は、チーム作る資金集めに奔走した 当然、勉強や部活そっちのけで しかも、かなりヤバイ”活動”続けてたもんで、既に相和会に目をつけられてたらしい その日、”順番”だった久美が”コト”を済ませて出てきたとこで、奴らに捕まった 道路脇で見張ってた私らは、とりあえず逃げたが待ち伏せされてて… あっさり囲まれてね そのまま車で廃屋状態になってる工場に連れられたんだ… ... 目の前には6人いた いずれも相和会の連中らしいチンピラと幹部っぽい大男だった 向こうからすれば、縄張りを汚したけしからんガキどもということになる で…、女子高生4人が”こんなトコ”に連れ込まれたんだ その後どういう展開になるかは、みんなわかりきってる 久美なんかもう、泣き叫んで詫びいれてるし まあ、私らは猛獣の檻に放り込まれたウサギだった ... 気が付くと…、私の目の前は”真っ赤”だった 明らかにそれは”人の血”… ガラスの破片を握ってる私の左手も真っ赤に染まってる 夢中だったから頭混乱してたけど、何が起きたかは把握できてた 概ね… ... この私は相手が誰だろうと、簡単には屈しない 強○されそうになれば、死ぬまで暴れるさ で、廃工場だから、それなりの”モノ”が転がってたってわけだ とにかく、そこは阿鼻叫喚、修羅場、地獄絵図… 文字通りの状況が展開してた 私は毟り取られた下着を手早に纏い、わりと冷静だったけど… あと、馬美も割かし… 一方、素っ裸にされてた久美とサチコは、錯乱状態だ どうやら私がガラスでぶっ刺したのは、大男の幹部みたいだ チンピラたち、慌てふためいてるし… 私は髪の毛をわし掴みにされ、慌ただしく外へ連れ出されると、そのまま車で”連行”だ 他の3人は別の車に乗せられたけど、行き先は違うらしい…
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