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今日も私は、彼女に電話をかける。
「ゆみちゃんあのね! 他にも綾部君みたいなことされてた人が居たみたいでね、その人を紹介してあげたら、綾部君勇気が出たみたいで、話が通じるって噂の上司の上司に掛け合ってみるって。」
『そうなんだ。まだどうなるか分からなくはあるけど、一応一件落着って感じかな。』
「うん、良かった。ありがとう、ゆみちゃん。あの時私が投げ出してたら、たぶん、こうはなってなかったから。」
『私は、紗希ちゃんに中途半端で終わって欲しくなかっただけだよ。でも、どういたしまして。』
「ねぇ、ゆみちゃん。」
『なぁに?』
「……大好き。」
『ふふ、私も大好き。』
「やっぱり、会いたいな。」
『夏には帰れるかもしれないから、それまでは我慢してね。』
「本当!?」
『……たぶん?』
「えぇ……でも、会えるかもしれないんだよね。わかった。楽しみにしてる。」
『うん。』
私は、ゆみちゃんが大好きだ。
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