戦場という名の休日

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 今日は休みだ。バイトも学校も全て休み。一日中休んでいいだなんて何て贅沢なんだ。しかも平日なのに休めるとは祝日というものは素晴らしい。祝日万歳。  休日という事実をじっくり噛み締めていた俺はベッドから起きて窓の外を眺めていると、可愛らしい格好をした雛子ちゃんが何かをしてるのを見つけた。大声で歌ってる?? よくわからないが、休みだもんな。皆のびのびとやりたい事をしているんだろう。  俺は何するかな……。  背伸びをしながらクローゼットに行くと、適当に目についた服に着替える。 「そうだ、髪を切りに行こうそうしよう」  静かな空間でひとり首を縦に振って頷いた俺は、足早に部屋を後にした。  だがしかし、どんな髪型にするか……。流行りなんてわからんぞ? もう散髪屋さんにおまかせでいいかな。洗いやすい髪型ならなんでもいいし……そうなると坊主か? 坊主ならバリカンで自分ですればいいし……お金も浮くし。  バリカンないかな……この家。  髪型の事で下を向きながら悩んでいたせいで、目の前の角から現れた人物に全く気付かずぶつかってしまった。倒れそうになるが、手を引いて支えてくれた為回避できたようだ。
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