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捨てられる
父様の自室に着き、ドアをノックする
コン、コン、コン
父「入れ」
許可が出たので部屋に入る
父「お前を魔族の国の森に捨てる。もともと、他の三大貴族達にはお前が生まれたことさえ伝えていない。お前の存在が邪魔だ せいぜい苦しんで死ぬといい」
足元に魔法陣が現れ
一瞬で違う場所に来たことがわかる
おどろおどろしい木々や植物
魔族の国の森だ
湊兎「ハァハァ ングるしいよぉ ゲホゲホガハッ」
魔族の国の森は、魔素が高いため魔力のない僕は耐えられず息がしにくい
過呼吸と吐血が止まらない
最後の最後にこんな苦しいなんて...
ん?誰かいる
???「大丈夫か?お前」
そう言って僕を支えるように抱きしめてきた
湊兎「ハァハァ だ...れ? ゲホゲホ ハァハァ」
???「喋るな 過呼吸が酷くなる ゆっくり息をしろ ほら吸って吐いて 吸って吐いて」
乱暴な言葉遣いだけど優しい
湊兎「すぅ〜はぁ すぅ〜はぁ」
???「いいぞ その調子だ もう一回吸って吐いて」
湊兎「すぅ〜はぁ ハァハァ」
僕はその人が温かくてスリすりした
???「どうした?」
湊兎「あ..たかぃ...」
???「そうか つらいだろう少しの間寝ていろ」
僕の頭を撫で撫でしてくれた
僕はだんだん眠くなり意識を手放した
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???side
こいつは、何故こんなところにいる
人間は好き好んでこんな魔族の国の森なんかにこない
考えられるとしたら貴族が自分の子供を捨てることぐらいしかあない
こいつも多分そうだろう
まぁ、とりあえずすやすや眠ってるし連れて帰るか
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