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ヴァルト「ルカ、こいつ三大貴族木更津家の次男だった 魔盲と白い髪と紅い目のせいで出自も記録してなかった」
ルカ「そうでしたか これからどうするかはこの子が起きてから話し合って決めてくださいね 私は夕食の準備をしてきます」
ヴァルト「あぁ 助かった」
ルカ「はい では失礼します」
ルカが部屋から出て行き、俺はこいついや湊兎の頭を撫でる かわいそうに酷い目にあったな これからは、俺やルカがお前を守る だから心配することなんか何もないからな
さてと、今日分の書類が終わってないからするか
空間魔法で書類とパソコンを出し湊兎のいる客室で仕事を始めた
・・・・2時間後
ふぅ やっと終わった
湊兎は大丈夫だろうか
様子を見に行くか
俺は座っていた椅子から立ち上がりベットに向かう
そうしたら 湊兎は、魘されているのか過呼吸になっていた
湊兎「ハァハァ ンゲホゲホ ハァハァ」
ヴァルト「湊兎 湊兎起きろ」
身体を揺さぶって起こそうとするがなかなか起きない
ヴァルト「起きろ 湊兎」
何度身体を揺さぶっても起きない
まずい このままでは呼吸困難になる
ヴァルト「起きろ 起きろ湊兎」
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湊兎side
召使い「お前なんて誰からも必要とされてない お前が死んだって誰も悲しまない」
そう言いながら召使い達は、僕を蹴ったり殴ったりする。そんなこと分かってるよ。
何回も同じ夢を見る
僕はこの夢が大嫌い
自分は誰かに必要とされてる
って本当は言いたい
僕だって必要とされたい
何回も何回も希望を抱く
でも、その僅かな希望さえ
僕自身で消してしまうんだ
それくらい、人の言葉は力を持っている
人を幸せにしたり
絶望させたり
言葉は、僕にとって僕を傷つける凶器でしかない
誰か、助けて...
???「起きろ 起きろ湊兎」
誰かが僕を呼んでいる
湊兎「...ん ハァハァ ゲホゲホ だ...れ?」
やっと起きたがまだ過呼吸だ
ヴァルト「俺が誰かは、あとで説明してやるからまず、しっかり息を吸え 吸って吐いてほら」
湊兎「すぅ〜はぁ すぅ〜はぁ ふぅ」
ヴァルト「落ち着いたか?」
湊兎「うん ねぇ、あなたは誰?僕のこと魔族の国の森で助けてくれた人でしょ?」
ヴァルト「そうだ 俺は魔族の国の王のヴァルトだ 人間からは魔王と呼ばれている
だが、ヴァルトと呼んでくれるとうれしい」
湊兎「うん。ヴァルトさん。ところで、ヴァルトさんって魔王なの?僕人間だよ なんで助けたの?」
ヴァルト「さっきから、質問だらけだな湊兎 まぁ苦しんでるやつをほっとく訳にはいかないだろ」
湊兎「そういうものなの?あと、なんで僕の名前知ってるの」
ヴァルト「そういうことにしとけ あぁお前の名前か、それなら魔法で調べた それより身体大丈夫か?」
湊兎「大丈夫」
ヴァルト「じゃあ、そろそろ夕飯にするか」
湊兎「うん...」
夕飯にするのに部屋を移動するというので、ベットから立ち上がろうとしたけど立てない
湊兎「ヴァ、ヴァルトさん 立てない」
ヴァルト「大丈夫だ 今車椅子用意するからな 少し待ってろ」
少し待ってるとヴァルトさんが車椅子を持ってきてくれた
湊兎「ありがとう」
ヴァルトさんは、僕を車椅子に乗せてくれた
ヴァルト「あぁ、それじゃあ移動するぞ」
そして、僕たちは客室をあとにした
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