プロローグ

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ある日、目の前にスライムが現れたらどうしますか? 戦う? 逃げる? 19XX年、それは突如現れた。 日本の首都、東京に空から突如、魔王の城が現れたのだった。魔王の名は『ノーヤン』、その圧倒的力と、強力な配下により日本の首都、東京はわずか3日で陥落した。 それと同時に日本全土が突如として隆起し、総面積が実に10倍以上に膨れ上がったのだ。 また、日本全土に超規模の天変地異がはじまった。 九州は巨大な密林に覆われ、鳥取は全て砂漠に呑まれ、群馬は富士山を軽く超える山々が連なる秘境と化した。 そのような天変地異が全国で次々と起こり始めた。 その天変地異は日本の生態系も大きく変えた。 山には小鬼が住み着くようになり、川辺には河童やセイレーンが我が物顔で居座り、空には巨大な竜。さらに街中ではスライムなどのモンスターを普通に見かけるようになった。 しかし、日本には新しい文化も誕生した。 『魔法』である。 何もないところから火を起こしたり、不治の病を治す奇跡の術を扱える者があらわれたのだ。 人々は幾度となく、魔王や魔物に戦いを挑んだ。 しかし、魔王の城の守備は固く、魔物は幾度となく倒してもその数を減らすことは無かった。 そのうち、人々は諦めがつき、普通に学校に通い、電車で通勤をはじめた。 魔王も首都を占拠している以外は特に何もしてこない。魔物も縄張りを侵さなければ特別向こうから仕掛けてくる訳でもない。魔法は便利な生活をもたらしてくれる。さらに日本の領土は広がった。悪いことはあまりなかった。 いつの間にかそんな文化が日本に根付いた。 〜〜それから100年後、20XX年〜〜 物語は動き出す。 この物語は、とある少年が勇者に任命されるところから始まる。。。
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