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紘人は首を大きく横に振った。
「悪いが、俺は勇者になんてなる気はない!自分で言うのもアレだけど、そんな器でも無いしな。そもそも、責任が重すぎてお断りだ。」
佐々岡は再び、今度は先程よりも少し大きく微笑んだ。
「そう言うな、大義を果たせば、もちろん多額の懸賞金も出るし、もしかしたら姫と結婚できるかもしれんぞ?」
「知らないし興味ない。そもそも姫様なんかこの日本にいないだろ。」
「それに・・・」
佐々岡は紘人に手をかざした。すると、みるみるうちに光が紘人を包み始めた。
紘人は慌ててその光を振り払い始めた。
「おい!何する気だ!」
「この使命は強制だ。悪く思うなよ。」
「ちょっと待てこのクソてん・・・」
光が紘人の全身を包み込むと同時に、あたりに落雷のようなバリバリという音が轟き、一瞬で紘人と佐々岡は姿を消した。。。
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