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え?
ハチ君パパ?
私は恐る恐る振り返ると、そこには間違いなくスーツ姿のハチ君パパが立っていた。
心臓が飛び出しそうになった。
きっと今の私はポカンとしている違いない。
「ハチ君パパ…
どうしたんですか?」
「あ、いや、その……」
私は全く状況が飲み込めずにハチ君パパの顔をずっと見ていた。
「ごめん、驚かしちゃって…
というか、暦ちゃんママがあの日走って帰っちゃったからさ」
「あの日?」
「そう、妹の結婚式の日」
「妹? 結婚式?」
ハチ君パパはやっぱりみたいな顔をして、小さくため息をついた。
「あの時後ろで僕達の様子を見ていた弟が、あの人、絶対兄貴の結婚式だって勘違いしてるよって言うもんだから」
弟?
もう登場人物が多すぎて訳が分からない。
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