運命の日

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ガヤガヤ ん、なんだ? ガヤガヤザワザワ なんか教室が騒がしいな… ガヤガヤ うるさっ!寝れねーじゃないか。 とりあえず起きるのも面倒なので二度寝をしようとしたがみちるの声で完全に覚醒する。 「コウ起きて!早く」 声掛けと同時に肩を揺すられたので流石に起きてしまった。 「なんだよみちる。もう少し寝させてくれよ。」 「それが...あれ見て。」 みちるの指差す先には教壇に立つ三人組の男がいた。 「なんで?」 何であいつがいるんだ? そこに居たのは この学園の理事長長谷響也(はせきょうや)。若干39歳でこの学園をまとめるカリスマ性を持つイケメン理事長だ。 その隣にいるのはたしか雑誌で何度か見たことある人物 スナイデルオンライン制作リーダーの朧聖夜(おぼろせいや) たしかこの人も39歳だったか?このスナイデルオンラインが実質初めて作成したゲームで、爆発的ヒットを飛ばした業界注目のクリエイターだったはず。 そしてもう1人は 「よう、元気か?」 片手をあげて俺に挨拶してくる。なぜこのふたりと一緒にいるかわからない...ただのサラリーマンのはずだろ?オヤジ... 「え?親子なの?」 この会話を聞いて周りが少しざわめいた。 そらそうだろ。いきなり一生徒の父親が学校に来たのだ。参観日でもなんでもない普通の日に いや、普通の日ではないな。臨時登校日だったか?しかも来てるのは俺たちのクラスだけで、目の前には訳の分からない組み合わせの三人組ときた。 「やな予感しかしねぇー」 俺の独り言はクラスの喧騒にかき消されて宙に消えていった。 「いやいやぁA組の諸君にはいきなり集まってもらって悪かったね。」 話し始めたのは理事長。その話が始まってるのにも関わらずクラスの話し声はそこら中から聞こえてくる。とても話を聞く体制にはなっていない。 「・・・・・・。」 その様子を見て理事長も話をやめた。それに伴い両端のふたりがポケットからなにか取り出し耳の中に入れた。 ん?あれは耳栓か? そんなことを思った瞬間だった。 「ピーチクパーチクうっせーぞ!!!!糞ガキ共が!目上のものが話してるんだとっとと黙って聞きやがれ!!」 一瞬で静まり返るA組 やべぇ...耳がジーンってなってやがる。 ここ窓際の一番後ろだぞ?喉にスピーカーでも埋め込んでるのかよ 「・・・」 その一言でクラスが静まり返る 「うんうん、聞き分けのいい子達だね。じゃあこれから大事な話をしようか。」 大事な話、この一言で周りから緊張感が走る。 「なにそんなに畏まることではないよ。今から君たちには異世界に行ってもらう。そしてその世界を救ってもらおうと思ってるだけだ。」 俺達はこの言葉をそして前に立つ3人のそれぞれの表情を未来永劫忘れることはないだろう。
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