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「祐香、分かる?」 大ちゃんに訊かれ、はっとした。 「えっと……」 急いで問題と向き合おうとするも、全く分からない。 大ちゃんはもう一度問題の解説を始めた。 説明に集中しようとした矢先、真由美が同じクラスの理玖(りく)と会話をする声が聞こえてきた。 「理玖、おはよ!」 「おはよー。なあ、昨日のブロンコスの試合観た?」 「観た観た! 接戦だったよねー」 「最後のあのロングパスからのタッチダウン、かっこよかったよなあ〜」
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