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シャワーのコックをひねると、衣類を着たままの温士の体にざぁーーっと湯が降り注いだ。
「暁……!?曜……!?」
動揺し声が震えている。
「パパ、俺が甘ったるい香水の匂い嫌いなの忘れたの?」
ややつり目がちの目でジロリと温士を睨み付けているのが双子の兄、暁。18才。
「首のところにこんなキスマークをつけて、喧嘩売ってるのか?」
たれ目で愛嬌がある分、怒ると怖いのが弟、曜。同じく18才。
共に私立の一流大学の一回生。学費免除の特待生として入学した。まさに鳶が鷹を生んだのことわざ通り。男手一つで二人を育て上げた温士にとって自慢の息子たちだ。
酔い潰れ部下に送られてきた父に息子たちの態度が豹変した。首根っこをむんずと掴むと速攻で風呂場へ連れて行かれた。
ボディーソープを手にとり泡立てはじめる暁。それを父親の体でなく陰部にこれでもかと塗りたくった。
「暁、曜何をする気だ?」
戸惑い、狼狽えまくる父には構わず、曜が手にしたのは剃刀だった。
「パパ、動いたらあとでお仕置きだからね」
淫らに脅しながら、剃刀を操り、ジョリジョリと淡い陰りに刃を這わせた。
白い太腿の内側がピクピクと痙攣する。
「パパのチンチン勃ってきたよ」
「エッチだね、パパ」
クスリと笑う二人。
シャワーでさっと流すと、先っぽがピンク色の陰茎がプルプルと震えながらそそり立っていた。なんともいやらしい眺めに、暁と曜は思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。
「うっ……ん……んっ」
父親の頤を掬い上げと、強引にその唇を奪った。
「暁、曜、止めて……」
大きな手に胸をそろりと撫でられ、ブルブルと身震いする温士。もう一方の手は陰茎をやんわりと握ると上下に動かし始めた。
「つぁ……っ」
慣れたその手付きに、甘ったるい声が思わず漏れて慌てて口を両手で押さえる温士。
「や……っ、だめ……」
触れられるだけでも感じて堪らないのに。あっという間に昂らされ、ひっきりなしに声が漏れた。
「あ……だめ、さとし、あきら……っあ、あ、ああ……っ……」
血は繋がっていないとはいえ親子なのに。
禁忌を犯す罪悪感に苛まれながらも、二人が与えてくれる快感に、為す術なく飲み込まれていった。
「……んっ、あ……っ、あ……あぁ……」
風呂場で気絶するまで陰茎をなぶられ、白濁を絞りとられたのち、リビングのソファーに運ばれた。
それで二人が満足するわけなどなく。
今度は代わる代わるに陰茎を口に含まれ、唇で、舌でねぶられ、甲高い声をひっきりなしに上げ喘ぎ悶えた。
「すみません。チャイムを何度も押したんですけれど。課長、忘れ物です。かちょ……」
カバンが床の上にバタンと落ちた。
「あれ、たしかパパの部下の……」
「ヨシイさんだっけ?」
「あっ、は、はい。吉井晃大25才です」
「年なんか聞いてないのに」
「面白い人」
普段は真面目を絵にかいたような堅物上司の、あられもない痴態に、同性とは思えないその色気に食い入るように見詰める吉井。
暁と曜はニヤリと薄笑いを浮かべると、悪魔の囁きを口にした。
「パパが好きなら、一緒にどう?」
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