青いスイッチ

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青いスイッチ

青いスイッチを押した。 俺はぎゅっと目を瞑った。が、何も起きない。 ゆっくりと目を開き、俺はその場に腰をおろした。 最初のスイッチに気をとられず、あの文章を信じてよかった……。 と、そこで俺は思った。 どうやってここから出れば良いのだろう……? 爆発を免れ、助かったのはいいが、出口が見当たらない。 まさか……閉じ込められたのか? そう思った瞬間、背後からギ、ギ、ギ、と音がした。 反射的に振り向いたそこには、あったはずのパネルがなくなっていた。 変わりに広がっていたのは…… 「森?」 俺は走って出口に近づき、そこから出た。 地面には俺の携帯や鞄が転がっており、自分が学校に行く途中だったことを思い出した。 ガタン、と後ろのパネルが閉まり、俺は森に取り残された。 慌てて携帯を拾って、友達に電話をかけた。 ………あれ、まさかここ、圏外?
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