彼女は35歳

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(たける)くーん!」 「未央(みお)さん」 某駅で二人の男女が手を繋ぐ。 「ねー、剛くんは恥ずかしくない?」 「は?何が恥ずかしいことでも?」 未央が周りの視線を気にしながら、小さな声で尋ねていたがボクはううん、と首を傾げる。 「だって…あたし、もう35歳よ…剛くんはまだ19歳でしょ…?」 「なーんだ、歳のこと気にしてんのか?」 未央の言う通り、ボクは19で大学生。 未央は通う大学の助教授で、ボクが入部しているクラブの準顧問を担当していた。
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