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「未央さん、これからどうします?」
「うーん、そうね…」
博物館を出たのは閉館寸前だったため、周りはすっかり夕日で赤く染まっていた。
「ねえ、剛くん」
「うん?」
「明日は何が予定ある?」
「いや、何もないけど」
「家に来てくれる?」
「え…?未央さんの家へ…?」
顔を赤くして部屋へ誘う未央に、ボクは少し動揺してしまった。
「へえ…。未央さんの家、凄いんですね」
「早く部屋に上りましょう」
初めて未央の家へ行ったボクは高層マンションを見上げて唖然としていると、未央に手を握られる。
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