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5年後 ー
ボクは無事に大学を修了し、母校の教壇に立った。
「美弥、母校は変わってなかったよ」
「まあそうなの?」
彼女はボクと初めて繋がった日の翌々月に妊娠が発覚して辞職していたが、ボクの母に誘われて一緒に暮らしていた。母はボクと関係を持ったことは一度も責めることもなく、早く孫を見たいわと喜んでいた。
「お母様が優しくて助かったわ」
彼女も歳が近いこともあってか、母とはすぐに仲良くなっていた。
「美弥ちゃん、翔を選んでくれてありがとうね。翔も泣かしたらあかんよ」
母も最初は驚いていたけど、今は姉妹のように仲良くなっている。
美弥が長男・翔也を産むと、母は孫の世話に夢中になり仲良く子育てをしてくれた。
ボクが3年になると同時に郊外にある大きい家を購入して引越した。
美弥は翔也が3歳になると保育園に預け、教職に復帰して小学校で教えている。
母も近くのスーパーでパートをやりながら家事をこなしている。
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