小料理店の女将

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「ボクは柏原(かしわばら) (おさむ)で、近くの町工場で働いています」 「あたしは山科(やましな) 昭美(あけみ)よ。今年で39になったアラフォーよ」 「あ…、ボクの母と同じ歳だ」 ボクは彼女が自分の母と同じ年齢と知り、何故か親近感を覚えた。 「あ、あの…山科さんは…まだ一人なんですか…?」 「うん、まだ独身よ…。店を持ってからは恋も後回しになってしまって…」 ボクは恐る恐る彼女に家族は?と訊ねると、彼女はアッサリと自分は独身よと答えた。 「あ、あの…」 「うん?」 「よかったら…、ボクと…つ、付き合って…」 「え、ええ!?あ、あたしと!あたしはあなたより一回り以上も歳上よ?」 「それでも構いません」 「まあ!どうしましょう!今日、初対面なのに!」 ボクが告白すると、彼女は顔を赤くして動揺してしまう!
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