17人が本棚に入れています
本棚に追加
「柏原さん、あたしたち今日に会ったばかりよ。何も知らない相手と付き合うわけには」
「そうですよね。じゃ、まだ来ます。ご馳走様でした」
ボクは彼女の言う通りだと思い、本日は大人しく引き下がることにした。
しかし、翌日からボクは仕事量が増えて彼女の店へ行けなくなった…。
彼女の店へ行かなくなって数ヶ月後の日曜の朝、ボクは近所のスーパーへ買い物に出かけた。
「久しぶりに来たな」
近所にありながら仕事で行かなくなっていたスーパーで買い物をしていたボクは菓子パンやインスタントラーメン、冷凍食品を買い物カゴに入れていると…
「あら?柏原さん?」
「え!あ、あ…、や、山科さん!」
レジに並ぼうとするボクは背後から声を掛けられ、振り向くと彼女が立っていた。
「これ…インスタントばかりね。体に良くないわよ?」
「うん…料理をする時間がなくて…」
ボクのカゴを覗いた彼女が表情を険しくしたため、ボクは慌てて理由を説明する。
最初のコメントを投稿しよう!