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「あたしたち…同じような境遇で育てられたみたいね…」
「山科さん…、やっぱりボクたち付き合いましょうか?」
「………」
二回目の対面にも関わらず、付き合いたいというボクに彼女は無口のまま俯いた。
「ボクがしつこい過ぎてすいません…」
「いえ…。実はあたし、迷ってるんです…」
彼女の態度にボクは自分の押しが強すぎて困らせたかなと思ってガックリしたが、彼女は頭を横に振って否定する。
「では、ボクと結婚を前提として付き合ってくれませんか?」
「け、結婚…!?まだお互いのこと、よくわからないのに…!」
今度は結婚の言葉が飛び出したため、彼女は面食らってしまい、無理よと拒否してしまう!
「柏原さんって、せっかちなのね!」
「……す、すいません。山科さんを困らせてしまって…。もう帰ります」
彼女にそっぽを向かれてしまったボクは肩を落として、静かに家を出た…。
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