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ただし、ヒーラーの中には国の対応に不満をもつ者もいる。
もっと有効で己の欲望を満たすのにピッタリな方法がある。
そう思ったヒーラーたちは国に能力のことを申告せず、自らの富を築くため、または加虐精神、承認欲求、権力固執のため、能力を乱用していた。
病に苦しむ人間から半永久的に金を吸い上げる者、権力者の後ろについて贅沢三昧に一興する者、治療の代わりに性的な愉しみを要求する者。
狡猾な彼らを取り締まることは難しい。一般市民が苦しめられるのを世間は暗黙に許容していた。
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