第1章 最悪の出会い

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「きゃあ~!」 後ろから甲高い声と共に身体をつかまれ 背中を壁に押しつけられた 「キャー!……す……すみません」 そう言いながら慌てて離れる身体 「…あ…あのう……」 「…あー?」 そのはずみに少し苛つく声をあげた 「…ごめんなさい……だいじょうぶですか?」 ペコペコとお辞儀をする茶色い頭 ふわふわと揺れるその茶色い髪から ふわりと花のかほりが漂っていた 「……いい…よ……もう……」 「……は…はい」 「…ふう~」 ため息をつき乱れた前髪をかきあげた
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