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 どうでしょう。と意味ありげに答えて百合哉は再度肉を口に含む。 「私、機械と相性が悪いんです。壊れてもいい機械でならば撮影していいですよ」  そう言って、彼は無邪気に微笑んだ。  2 「どうぞ」 「お邪魔します」  大食い企画を無事に終了し一行は家に戻った。その結果は動画で公表されるだろう。部屋に招き入れられた百合哉は周囲を見渡し、何を思ったかしきりにうなずく。 「ここの家は格安だったんです。隣の家が事故物件で」  おずおずとドコロが言う。 「そうなんですか。……ううん、でも今回は関係ないと思いますよ。どこから音がなりますか?」 「和室の方からです。普段、ふすまは閉めているんですが」  そのふすまは今開いている。一人通れそうな、けれど、この体格が良いメンバーでは通れなさそうな具合に少しだけだ。  百合哉は躊躇せずそのふすまを開けた。  中は普通の和室だ。メンバーの私物がそれぞれ置かれているが、いつもなぜか四隅に移動されてしまう。 「物が勝手に移動するんです」  ショウが言うのを聞いて百合哉は頷いた。 「なんとなくわかった気がします。……お話があります。皆さんが落ち着いて話を聞ける場所はありますか?」
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