家族崩壊

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 婚約してからは、妻に隠し事はしてこなかった 貯金も財産もすべて妻に話している ある日私は妻に初めて隠し事をした 会社からの勤務成績が良かったので表彰された 会社からは、勤務成績に寄る臨時の給料が渡せれた 中を見れば福沢諭吉さんが20人位入っていた 妻に報告すれば間違いなくすべて持っていかれる 私は大のギャンブル好きでよく、競馬場やパチンコ店に行っていた 妻は知っているなので、勝っても負けても報告 勝てば勝ち分取られていた なので私には、お小遣い以外の現金は持っいない 20年あまりのこの苦痛 初めて受け取ったお小遣い以外のお金 私は妻に秘密にして、懐に入れた 次の土曜日、妻に内緒で競馬場へ向かった 会社からの臨時収入 それを大好きな馬に賭けた 結果は、プラスに その足取りで家に帰宅した そして、妻が玄関先で待っていた 「あなたどこに行っていたの」妻に聞かれた 「会社だよ」と言うと妻は、「嘘ね」と言い返してきた 反論する私に妻は一枚の紙を私に見せてきた そこには、「公的基金借用書」と書かれた紙だった 妻に聞くと、息子が事業に失敗した時に金融会社で借りたお金らしい 私はそのことを忘れていた 妻は「臨時収入、入ってるの知ってるのよ。今日、専務さんから聞いたのよ。 あなたそのお金で競馬場でしょ。」と妻に言われた。 妻言わく、息子の借金返済のために、家計をやりくりして少しずつ返済していてが、利息に追いつかず返済が難しいとのこと。 私に厳しいお金の管理もそのためだったらしい 気づけば家の家電も少しずつなくなっている 妻は泣きながら「借金返せなくなりとうとう家を・・・」と言ってきた 私は持ち金を妻に渡した それから数日後、このことが会社にバレ解雇、妻も精神的に狂い電車に飛び込み自殺、賠償金と借金地獄、息子は消息不明 私は一人冷たいベンチの上で寝泊り 家族崩壊して明日には私はここに居るのか・・・
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