君の黒髪に似合う花を飾ろう

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 顔がかぁっと赤くなるのを感じんす。 「申し訳ございません!」  見ると遣り手が頭を下げていんした。 「お客様への度重なる無礼をお許しください。この藤風には後できつく言っておきますので何卒、なにとぞ」 「それは、殴るとかそういう?」  なんとも間の抜けた声。  ええ、まあ。と遣り手が小さく答えると律さまは驚いた顔をしんした。 「だめだめ、殴っちゃ。可哀想でしょう」  は? と遣り手は思わず顔を上げ、若い衆は呆れ顔。 「えっと、今日が『裏』ですよね。てことは明日また来ても良いんですよね?」
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