君の黒髪に似合う花を飾ろう

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 そ、そりゃあ来るのは自由で。というか、此処へは何度でも来て頂いていいんですよ。遣り手が答えると律さまは笑いんした。 「じゃあまた明日必ず来るから、折檻はしないでください。絶対ですよ」  そしてその後も料理を美味そうにに食べていんした。……わっちには目もくれず。  流石にもう癇癪は起こしんせんけど、女郎としての矜持(プライド)が傷付いたのも事実。  律さまは満腹、満腹と腹をさすって店を後にしんした。  次の日、約束通り登楼した律さま。よくもまあお金が続くこと。 「今日がやっと『馴染み』ですね」
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