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「いいや、男として申し訳ない。後から聞いた話によると僕は『こっちは金を払っているんだぞ』と言ったらしい」
「ま、まあ」
「大変失礼いたしました」
そして脇の風呂敷をわっちに渡しんした。
「これ、藤風さんに。一週間かけて探しました、お詫びの品です」
随分と大きな風呂敷。心踊りながら開けると鉢植えの花が出てきんした。
「主さま、これは?」
口元が引きつるのを感じながら尋ねると律さまはにこりと笑いんした。
「紫の夜香蘭(ヒヤシンス)です。花言葉は謝罪です」
「あの、それは」
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