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「ああ、花言葉って知りません?」
「いえ、そうではなく」
「僕、花売りの息子なんですよね。だから花に詳しいというか」
「そうではなく」
「では何ですか?」
「……いえ、何でもありんせん」
このズレたお人に何を言っても無駄。わっちの負けでありんす。
律さまは仲直りが出来たと思ったのかニコニコしてお酒を飲み始めんした。
店の者は皆、羽振りのいい律さまに胡麻擦り。律さまは皆で食べると美味いからと禿にまで善を頼みんした。
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