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愛してる。ってなんだろう
と、思いながら俺は揺れてる。
排泄器官に棒を突っ込まれ、それが行き来する感覚に合わせて声を洩らしながら、
頭の片隅でそんな事を考えてる。
気持ちよさ、なんて微塵もないけど俺の上に覆い被さるこれは気持ちよさそうに吐息を洩らして、時折
「気持ちいい?」
なんて聞いてくる。
「気持ちいい」
と答えると、それはそれは満足気に俺の中で果てた。0.03mmの壁で隔たれた所謂SEXは、心底無意義な時間だったと思う。
「愛してるよ」
「俺も愛してる」
この会話、何度しただろう。
いつも通りシャワーを浴びて熱さえ持たない、一生使うことのないぶら下がった棒を見下げ、服を着替えれば彼も仕事の様でスーツを身に纏い、慣れた手つきでネクタイを締めていた
「次はいつ来る?」
「さあ、分からないな」
なんて、フリをしながら彼はまた来る。ネクタイを締めれば社会人というスイッチでもあるのだろうか。チンケなプライドが掲げられた
彼が出ていく、適当に手を振れば、ベッドを綺麗に整える。どうせまた、崩れるのに。
「終わりました。次は何時ですか」
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