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ルーティーンの時間2
夕暮れが近くなり、空が少しずつ青さを無くしていた時、2人を見下ろして見ていると、
廊下で一湊先生独特の、足音が聞こえたので僕は無意識に物陰に隠れた。するとすぐに、どこか聞き覚えのあるメロディが聞こえてきた。
そこで2人の部活が終わり、2人を迎えに行った。
「お疲れ様」と言い二人に近寄り、ジュースを奢ってあげようと思い2人に近づくと彩は「ありがとう!」というにこやかな表情をかけてきた。「世界一可愛い」というワードが脳内でシャトルラン状態だった。
しかし大地は、用事があるからと言い先に帰ってしまった。
そして帰り道、彩と2人で談笑しながら帰った。彩は良く笑うやつでその笑顔1つ1つから
垣間見える表情の変化を独り占めできて、最高だった。
少し、いつも違うことがあったが
これが僕の一日だ。
この少しほんの少しが、絶望の始まりだと
いうことをこの時僕はまだ気づいていなかった。
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