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自己紹介
自己紹介の時間がはじまった。
みんなが名前と趣味を言っていく。
俺の番だ…
やばい、考えてなかった…
「え、えーっと、綾です。よろしくお願いします。趣味は、読書…です。」
パチパチ
あまりにも普通すぎるスピーチにまばらな拍手が起こる。
はあ……失敗したな…考えておけばよかった…
「はじめまして。亜夜です。」
あまりにもかわいらしい声に体がびくりと反応し、
急いで教卓を見る
ヒソヒソ
周りから小声で何かが聞こえる。
「あの子、モデルらしいよ」
「親も金持ちらしいし、気取ってるよね」
亜夜ちゃんのこと、ほとんど知らないくせに偏見で…………
「趣味は映画鑑賞です。よろしくお願いします。」
亜夜ちゃんのスピーチが終わる
シーン
「えっ…」
あまりの静けさに、驚く亜夜ちゃん。
俺がなんとかしないと…(なぜ)
亜夜ちゃんに認知もらうためだー！()
パチパチパチ
俺が一人で大きな拍手をする。
「あっ…綾くん」
亜夜ちゃんがこっちを見て微笑み、礼をして席についた。
なんとか…なったか。
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