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憂鬱な入学式前
次の日、結局眠れなかった俺は、入学式へと向かった
「はぁ…………まじ最悪。」
「なにがだよ?」
「うおっ!?」
突然話しかけてきたのは中学の同級生の翔だった。
「びっ…くりした…。翔か。い、いやぁ、学校生活うまくいくかなぁ〜ってw」
俺は昨日のことを言えるわけないからとりあえず誤魔化した。
「ふーん…うまくいくかなぁ…でなんで『まじ最悪』なの?」
「えっ!?」
痛いところを突かれた。
「いや、なんか口から出ちゃってたみたいw」
なんとしてでも誤魔化すしかない。
「へ〜」
半信半疑の翔がそう呟く。
「ク、クラス発表見にいこうぜ!」
これ以上詮索されないために、俺は翔を誘った。
「ん、りょーかい。」
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