憂鬱な入学式前

1/1
299人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ

憂鬱な入学式前

次の日、結局眠れなかった俺は、入学式へと向かった 「はぁ…………まじ最悪。」 「なにがだよ?」 「うおっ!?」 突然話しかけてきたのは中学の同級生の翔だった。 「びっ…くりした…。翔か。い、いやぁ、学校生活うまくいくかなぁ〜ってw」 俺は昨日のことを言えるわけないからとりあえず誤魔化した。 「ふーん…うまくいくかなぁ…でなんで『まじ最悪』なの?」 「えっ!?」 痛いところを突かれた。 「いや、なんか口から出ちゃってたみたいw」 なんとしてでも誤魔化すしかない。 「へ〜」 半信半疑の翔がそう呟く。 「ク、クラス発表見にいこうぜ!」 これ以上詮索されないために、俺は翔を誘った。 「ん、りょーかい。」
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!