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入学式の日の夜…
「ただいまー」
彼女予定の子を発見した俺は上機嫌で家に帰ってきた。
リビングに向かうと、母、父、兄がテーブルを囲んでいる。
にいちゃん先に帰ってきたのか…
「おかえり〜!どう?友達できた?」
笑顔で話しかけてくる母に
「あー…まだできてないけど、少し周りの子とは話したよ!」
実際は話していないが母を心配させないためにそんな嘘をつく。
「晩ごはんなにがいい?」
「ハンバーグ」
母の問いに俺はそう答える。
「おっけー。奏とパパもそれでいい?」
「いいよ」
「ああ」
今日の晩ご飯は俺の希望でハンバーグとなった。
夜…
少し先にハンバーグを食べ終わった兄が椅子から立ち上がり、自室に戻ろうとした。
その途中…
まだごはんを食べている最中の俺の耳元でこう言った
「今夜、俺の部屋に来い。」
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