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5.夜明けの前夜
5.夜明けの前夜
夢を見たく無いんだ
もうずっと眠るのが怖い
朝日が上がる度に胸が苦しいから
明日は来なくていいんだよ
唯、何遍も眠り落ちる度
夢の中の君がまだ生きているから
明日は止まらないままやってくるんだ
夢も愛も悲壮も全部偽りだらけの偶像で
泣き止んだって晴れぬこの思いだって
明日には忘れてしまうんだろ?
それで唯いつもと変わらずに生きていくのが怖いんだ
だから明日よ来ないでよ
永遠に明けぬ闇の中で一人生きていく方が
僕には楽だったからさ。
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