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悪魔の思惑
部下からの報告を受け、満足げに頷く。
暇潰しに人間に呼ばれてやり、大量の捧げ物の魂を喰らい戦の勝利を約束した。
悪魔がそんな口約束を守る筈がないのに、哀れな人間どもだ。
「魔王樣、あの人間はどう致しましょう。」
『あれは我のモノだ。誰にも触らせるな。』
安易に手を出されないよう、その場にいた部下全てに威圧する。
ヒィ、と悲鳴をあげ怯える樣は、我の部下ながら嘆かわしい。
このような奴らに、あの青年を汚される訳にはいかない。
彼に触れて良いのも、汚して良いのも我だけだ。
彼を狙っていたらしい天界などにもやらぬ。
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