6.幸せの階段

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「なんだろう・・・母性本能みたいなやつかなあ。わからないけど。 まあ、カズくんのことはもちろん好きだし、一緒にいても楽だしね。 なんていうか・・・カズくんと結婚しなかったら、『カズくん元気に生きてるかな』って、一生気になっちゃう気がするんだよね。」 (・・・そ、そうなんだ・・・。) 納得できるようなできないような。 「絶対にこの人じゃなきゃ!」っていう、情熱的な感情ではなさそうだけど。 それでも、浜口さんとこれから一生一緒に生きていくという思いは、姉の中では確実らしい。 (お姉ちゃんの恋愛心理は、よくわからないけど・・・。) 「おめでとう!」 「うん。ありがと。」 「式とか、いつにするの?」 「悩んでるんだよねえ。カズくんは、一刻も早くしたいみたいなんだけど。 お互いの両親にあいさつもしてないし・・・早くて半年後とかかなあ。」 「そっか・・・。」 (ついに、お姉ちゃんが結婚か・・・。)
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