愛NGさよなら10

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愛NGさよなら10

今日は、1月11日(月) ちょうど1年前の1月11日は 土曜日でした。 ここは、品川駅の中央改札口です。 あきおは待っていた。 11時11分11秒 もちろん玲子が来るのを。 1年前の今日ここで玲子と初めて会った。 会った瞬間にあきおは恋に落ちた。 当時のことを思い出した。 二人はLINEでやり取りしていたが 玲子は、あきおに他の誰かと繋がって ほしくてLINEを自分からすることは なかった。 あきおは、玲子の幸せだけを願っていた。 LINEもそれまでであった。 あの時のように玲子は現れた。 そして、またふたりは 1年前の愛し合った同じアパートで お互いの愛を感じるのでした。 朝まで愛し合った。 そして、次の日に またお台場臨海公園に行く。 今度は、ずーっと手をつないで。 あきおが玲子に話しかける。 どうして会いに来たの?。 玲子は言った。 「あなたみたいな寂しがり屋さん 私が先に逝ってしまったら 悲しむでしょ。」 「あなたを悲しませたくないの。」 「そして、あなたに子どもを育ててもらいたかったの。 それで離れたのだけれど、あなたは運命の人って気づいたの。」 「だから来たの。」 「あなたとの時間を大切にしたかった。 わたしがいないとだめでしょう。」 ふたりが見つめる浜辺にはカモメが飛んでいた。 公園のカフェから流れる音楽は80年代のBGM 幸せを感じるふたりであった。
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