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どうせ、意見を言ったとしても決断するのは伯父であることに変わりはないのに…。
「で、慶太はどうしたい?」
「僕は…わかりません。」
本当にわからない。
どっちを選んでも海斗か伯父か。
与えられるものは地獄に変わらないのだ。
「やはり1日考えてからに決めよう。さぁ、慶太寝室に行きなさい。」
「はい。」
ほら、逃げ道なんて無いんだ。
「慶太はっ、私の、これが好きだろっ…?」
「ぁ…ぁ…あっ…、も、らめ…ゃ…。」
奥に奥に迫ってきて逃げられない、頭の中まで痺れていく。
「ここも、私を好きで堪らないって主張しているよ。」
「ちがっ、ん…あっ、あっ、っ。」
ぷくりと主張していて説得力なんてない。
それでも認めるのが嫌なのだ。
「いやっ、いやっ、ん…っあ!」
「はぁ…はぁ…。」
それでも、逆らえない。
この刺激も、ふと感じる清さんの優しさも。
全部…全部…好きとは言えない。
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