287人が本棚に入れています
本棚に追加
家の裏側に回りドアを開けて靴を脱いでカバンを部屋に置いて伯父の部屋に行く。
トントントンとドアをノックする。
「入っておいで。」
ゆっくりドアを開けると伯父が椅子に座って本を読んでいた。
「慶太、今日も時間通りだね。」
そう言って俺を膝の上に乗せる。
「清さん、ただいま。」
伯父と二人でいる時だけは話してもいい。
逆に伯父と二人の時に話さないとお仕置きされる。
「おかえり、またさん付けならなってるぞ。」
「で…でも。」
どうせ言わされる。
そんなことわかってるいるけど呼び捨てにしたらもう後戻りできないような気がして嫌なのだ。
「慶太、呼んで。」
伯父の声色が変わった。
その目その手その声で俺を支配していく…。
「き…きよ。」
「緊張してるの?可愛いよ。」
嬉しそうに微笑みながら俺を撫でる。
俺は撫でられるのが嫌で体を少しすぼめてしまう。
その行動が伯父の気に触れたらしい。
「慶太!!こっちに来い。」
書斎の隣の部屋に連れて行かれた。
この部屋は伯父の寝室だ。
そして俺を監禁する部屋である。
「服を脱げ。」
もうこうなったら俺にとっての明日は来ない。
言われるがまま服を脱いだ。
「今から仕事を片付けてくるからベットの上から動くな。」
「はい…。」
伯父が部屋を出て行って少しすると昨日もあまり眠れなかったから睡魔が襲ってきた。
でも、勝手に寝たら明日が来ない日が長引く。
それだけは避けたい。
だけど瞼が勝手に落ちていく。
最初のコメントを投稿しよう!