本編

77/86
前へ
/91ページ
次へ
電車に揺られていると睡魔に襲わられた。 今から電車で行けるのは4つ隣の県で6時間ほどかかるようだ。 「向こうに着いても泊まれる場所があるか分からないから、今寝とけよ。昨日寝れてないだろ?」 「それは、とももじゃん…。夜中に返信したくせに。」 「俺は大学終わった後昼寝したから大丈夫。慶太は、ほら、色々あるだろ…。」 「気使わなくていいよ、海斗と、ヤってそのあと朝まで課題してた。」 今まではっきりと口にしたことはなかった海斗との関係。今さらともにどう思われるか不安になった。 そんな俺の手をともは握りしめてくれた。 「俺が守るから。」 「ありがとう、最高の友達だな。」 「…おう。」
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

283人が本棚に入れています
本棚に追加