1章

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「……ま、…様、エイル様起きてください。大丈夫ですか?先程階段からお落ちになられまして、目が覚めないので心配しておりました。」 ……へ? 誰このイケメン。 まるでゲームの中の攻め役のイケメンだ…… ゲームの中…? エイル…エイルってあのゲームの邪魔物じゃんか。 そしたらこの人はセスイだよ。 エイルのお側役でエイルの死刑だけはと必死に懇願してどっかの田舎で2人で暮らすってエンドだったぞ。 1番好みじゃない確かコルテって人を攻略した時そんな感じだったなぁ 「エイル様?大丈夫ですか?お返事してください!」 「……大丈夫です」 「け、敬語…エイル様どうしたのですか?いつも通りにしてください。心配で仕方ありません。」 やっぱり僕はエイルになってる感じなのかなぁ? 嫌だぁぁぁー!! ん、でもイケメンが目の前でくっつくのが見れるから逆にいいのか? でもなぁ。うーん。なんかなぁ。 「エイル様、いじけてるんですか?機嫌直さないといつものしちゃいますよ。」 いじけてねぇよ!! 考えてるの、僕が本当にエイルになったのかを。 だからイケメンはちょっと黙ってて〜!
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