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が、ここで問題が発生する。
「道具を集めるためのお金がない……」
悲しいかな。
私はバイト経験など一つもないしがない学生だ。
勉学に励むためにバイトは学校のルールで禁止され、親からも禁止され、そもそも普通のバイトをすることを許されない。
「ん……? 普通の?」
ここで私は閃いた。
そうだ、普通のバイトじゃなければいいんだ!
「確か栄美ちゃんが……」
咄嗟に思いついた、危険なバイトをしている友人に連絡を試みる。以前誘われたが、その時は別にお金も困っていないし危険そうだったしそもそもやりたいと思わないしで断ったが、今はそのバイト、お金が必要だ。
『栄美ちゃん! 前回のバイトの件ってまだいける?』
『いけるよー!』
バイト先、無事ゲット。
「よーし、待っててね、私の推し!」
私は力こぶを作り、雲一つないお天道様に決意の声をあげた。
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