理人Side⑤ -穏やかな休日-

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理人Side⑤ -穏やかな休日-

窓から差し込む眩しい光で俺は目を覚ました。 (今、何時だ……) 少々寝不足のような気もするが、どうにか目を開けていつものように時計を見る。 そこがリビングのソファーの上だということに気づき、俺は昨日の出来事を思い出した。 (そう言えば遥菜……) リビングの時計は午前7時過ぎを指していた。 今日は土曜日だ。 いつもなら俺が起きてくるのを見計らって朝食を作って用意しているはずだが、キッチンには遥菜の姿はなかった。 (昨日あれだけ酔いつぶれていたしな。まだ寝てるんだろうな) 俺はこっそり寝室のドアを開けて遥菜の様子を窺った。 昨日と同じように、俺のベッドの上で微動だにせずぐっすりと眠っている。 可愛い寝顔を見ているとつい手を伸ばしてしまいそうになり、触れたい衝動に駆られてしまう。 このままここにいると触れてしまいそうなので、俺はとりあえず寝室から必要なものだけを取り出して静かにドアを閉めると、シャワーを浴びて会社へと向かった。 出社して仕事をしていても、遥菜のことが気になって仕方なかった。 昨晩の泥酔して俺の腕の中で肩を震わせて泣きじゃくっていた姿が頭から離れない。 俺はやらなければならない業務だけを片づけると、早めに家へ帰ることにした。
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