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「今から買いに行く食材って俺が昨日リクエストしたものだろ? それに今日は冷え込むって天気予報で言ってたからな。電車だと寒いだろ」
地下に降りて車に乗りエンジンをかける。
駐車場に轟音が鳴り響いた。
久しぶりのエンジン音にテンションが上がってくる。
「遥菜、スーパーって横浜駅じゃないとダメなのか?」
「い、いえ、どこでも大丈夫ですけど……。自分が行ける範囲だと横浜駅くらいかなと思っただけで……」
「なら少し遠出していいか? 俺もこの車運転するの久しぶりなんだ」
俺はしばらく運転をしていなかったこともあってか少し遠出をしてみたくなり、横浜駅よりもまだ北にあるショッピングモールへ行くことにした。
高速に乗り、速度を上げつつ車を走らせる。
やっぱり高速を運転するには最高の車だ。
遥菜が横に乗っているから余計に気分がいいのかもしれない。
チラリと遥菜に視線を向けると、今日は真っ直ぐに前を向いたまま、一向に動かない。
いったいどうしたんだ?
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