最初で最後のデート

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綾瀬さんは朝食を食べ終わると、「遥菜、9時には出発するから遥菜もそろそろ準備しろよ」と言ってシャワーを浴びに浴室へと向かった。 綾瀬さんがシャワーを浴びている間に、私も食器を洗ってもう一度メイクを直し、服を着替えることにした。 どこに行くのかは聞いてないけれど、今日は1日綾瀬さんと一緒に過ごすのだ。 いつもよりも可愛いと思ってもらえる恰好にしたい。 鏡を見ながら少し華やかなパールの入ったアイシャドウをつけ、ピンク色の口紅を引く。 髪の毛をコテで巻いてふんわりとさせ、クローゼットを開けてハンガーにかかっている服をひとつずつ確認していった。 そしてその中から水色のドッキングデザインのワンピースを手に取った。 トップスは白のノースリーブで少し透け感のある縦柄のレーススタイル。スカートはふんわりと広がる水色のフレアスカート。ウエストにリボンがついたワンピースだ。 服を着替えて鏡の前でもう一度変なところがないかチェックをする。 少し胸元の透け感が気になるかなとも思ったけれど、ワンピース自体が甘めなので、大人っぽく見せるためにもこのくらいで大丈夫だと判断して、カーディガンを羽織りリビングへと移動した。
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