恋の想い出。

人生何が起こるかわからないもので、こんな私もついに結婚することになった。

新居も決まり、今日は実家の荷物をまとめる日。
四畳半の部屋を見回す。今日に限ってどこか感慨深い気がする。思えば、私は大学生、社会人になっても実家を出たことがなかったので27年間の人生をこの家で過ごしてきた訳だ。

中学に上がってから、この部屋を与えられた。この部屋は私の城だった。成長するに連れて置かれるものは変わっていったけれど、今はもう売っていなであろう、古い漫画然り、壁に貼りっぱの昔好きだったアイドルのポスター然り、ところどころに過去の私がこびりついているのを感じで、少し胸が熱くなる。この部屋とも、もうお別れ。