13.おとなとこども

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「……でも明希ちゃんは、こんな俺でも好きでいてくれるんでしょ?」 「えっ」 「純度100パーセントじゃなくて、ちょっと申し訳ないけど。でも明希ちゃんは、俺のこと好きだもんね?」  自信たっぷりにそう言ってみせる立岡に、今度は明希が目を瞬かせた。  そうこうしているうちに、もう一度明希の入り口に彼の先端が押しつけられる。そして焦らすようにくちゅくちゅと擦り付けられて、自然と明希の体はこれから訪れる快感を予測して強張った。 「明希ちゃんもちゃんと俺のこと好きでいてくれてるんだって、今日はっきり分かったから。だから、遠慮なく甘えさせてもらおうと思って」 「っ……! そ、それならもっとこう、ハグとか膝枕とか、そういうのでっ」 「うーん、それもいいけど……今日は、明希ちゃんが泣くまで犯したい」  つぷりと、熱い先端が入り込むのが分かった。  その熱と圧迫感を確かに感じて、明希は咄嗟にシーツを握りしめて身構えた。しかし、訪れるはずの快感が一向にやってこないことに気付いて、恐る恐る立岡の方を振り返る。 「……明希ちゃん、ほしい?」 「なっ……!?」 「もっと挿れてほしかったら、言って? 明希ちゃんがおねだりしてくれるまで、俺は挿れないから」  また立岡がにたりと笑う。  その意地悪な笑みに不覚にも陰部が疼いて、自分でも分かるほど入口がきゅうと締まった。自身の先端だけを挿入した立岡が、それに気付いてさらに笑みを深める。 「別に、下品な言葉言わせたいわけじゃないんだ。明希ちゃんの言葉で、俺がほしいって言ってくれたらいいから」 「わ、わたしの、言葉……」 「うん。ほら、早くしないと余計辛いと思うよ? 明希ちゃんのここ、切なそうにひくひくしてる」 「そ、そういうこと言わないでっ!」  真っ赤な顔で叫ぶと、立岡はそんな明希を見て目を細めた。すべてを受け入れてくれるようなその優しい目つきに、明希はぐっと息を詰める。  下品な言葉を言わせたいわけではないのだと、彼は言った。それなら、今のこの気持ちを素直に伝えたらいいのだろうか。  心の中でしばし逡巡してから、明希はそっと口を開いた。
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