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翠と会話する事で、翠の事を、少しずつ知る事が出来る。
それが、私の心を暖かくする。
「んで、意識を飛ばす前に、何をしてたか、蓮華は、覚えているのか?」
私に、そう問い掛けた翠は、左側の口角を僅かに上げた。
「……ぼえている……」
「聞こえねぇな」
「……えっ?」
「覚えてねぇなら、想い出させてやろうか?」
思わず、首を大きく左右に振る私。
そんな私を見て『アッハハハハッ!』と声を出して笑う翠。
その顔は、まるで悪戯好きな少年の様。
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