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「風呂に1人で、入る様になってから、赤くなるまで身体中を擦るっているのを、俺が気がつかねぇと想っていたのか?」
別々に、風呂に入る様になってから、風呂から出て来るのが遅い蓮華の様子を、扉越しに伺った事もある。
風呂から出て来た蓮華の手足は、真っ赤になっているのも俺は知っている。
「蓮華、俺はお前を汚れているとは、1ミリも想ってねぇ。寧ろ、蓮華は誰よりも綺麗だ」
そう言うと瞳に、涙を滲ませた蓮華が『……翠……』と俺の名を呼んだ。
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