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「過去を変える事が出来ねぇが、塗り替えてやる。今から、蓮華を抱くのは、翠である俺だ。瞼を閉じるな。俺を見ろ」
そう言葉にしながら、蓮華の着ている物を1枚、1枚と脱がせていく。
「俺の瞳を見ろ。俺だけを感じろ」
絡み合うのは、俺と蓮華の視線。
「蓮華、誰よりも綺麗だ」
俺の言葉を聞いた蓮華の瞳から、一筋の涙が流れ頬を伝う。
その涙を、舌先で拭うと、反射的に身体をビクッとさせた。
「此処には、俺と蓮華しか居ねぇ」
俺の言葉は浴室の中で、エコーがかかった様になる。
寝室のベッドだと、蓮華はパニックを起こすだろう。
そう想うからこそ、浴室に決めた。
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